もう歯が汚いとは言わせない!審美歯科のまとめ

歪んだ歯並びや黄ばんだ歯を綺麗にするため、ホワイトニングや歯科矯正の情報を発信していきます

歯の磨き方以外にも原因がある

クサビ状欠損とは

歯と歯茎の境目のすり減り
年齢が上がるにつれて次第に歯茎が痩せていき、本来歯茎の中に入っているはずの根っこの部分が口腔内に露出してくることがあります。
この部分は象牙質と呼ばれ、歯の表面を覆っているエナメル質ほどの硬さはありません。

 そのため研磨剤のたっぷり入った歯磨き粉を付けた歯ブラシで力任せにごしごしやると、簡単にすり減ってしまうのです。
このすり減った状態をクサビ状欠損と言い、以前は上記のようなブラッシング方法が主な原因と考えらていました。
しかし近年になって磨き方だけがクサビ状欠損の原因ではないということが判明してきたのです。

思いがけない原因

歯ぎしり(Brx)や強い食いしばりがある場合、多くの場合は咬合面の溝がなくなってまっ平になるのが特徴です。
人間の歯は1日のうちで上下の歯がしっかりとかみ合うのは、せいぜい5分から10分ほどしかありません。
しかし歯ぎしりは就寝中の間ずっと、食いしばりも日中の長時間にわたって続くため大変な負荷がかかってしまいます。
歯科医師が見れば、たとえ自覚していなくとも歯ぎしりや食いしばりがあることは一目瞭然です。
このようなケースでは歯の咬合面だけでなく、歯と歯茎の境目がすり減った状態になっています。
これは強い力がかかり続けたことによって根っこに近い部分(歯頚部)にひびが入り、そこから欠けて行ってしまうことが分かってきました。
虫歯でも同じような状態になりますがクサビ状欠損の原因は虫歯ではありません。
しかし実質上虫歯と同じ状態になっているため、処置は虫歯と同じく削って詰めるのが一般的な治療法です。

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レジン充填では済まない場合も

すり減った部分は充填用レジンを使用して、元の歯と同じように詰めて回復させます。
発見が早い場合は、一度に数本ずつまとめてすり減った部分に詰め物をしていけば処置が完了します。
レジンは天然の歯牙より柔らかいので、ブラッシング時の圧力を減らし、歯ぎしりや食いしばりが強い場合はナイトガードを作成して装着することで、再びクサビ状欠損を起こさないようにします。
しかし中にはクサビ状欠損が進んでいると歯髄にまで達していることもあり、この場合は神経をとる抜髄の処置を行わなければなりません。
虫歯でないのに神経を取らなければいけないのは大変残念なことですが、そのままにしておけば痛みが出てくるのは時間の問題です。
歯ぎしりや食いしばりはストレスが原因になることも多く、心当たりがある場合は一度鏡で咬合面が平らになっていないか、歯頚部がすり減っていないか確認することをお勧めします。